2008年04月02日
チャリティーのいみ
これからも人間が人間のためにできる事をしていってほしいですね。
世界各地で普遍的に存在するチャリティーだが、その起源には地域によって差異が見られる。考古学の知見によると、先史時代の頃から障害を持った人間がある程度まで寿命を保っていたことが明らかとされており、当時既に障害者に対する扶助が行われていたと考えられている。
農耕の発達などに伴って文明が成長していくと、富の集中化が発生し社会内部に格差が生じるようになった。社会内部の格差を緩和するため、一方では宗教が生まれ、一方では富の再分配が行われた。多くの文明では、両者は密接な関係を構築していき、富の再分配が宗教的な意味合いを与えられるようになった。その一例がインドで生まれた喜捨であり、喜捨は仏教とともに東南アジアおよび中国・日本などへもたらされた。イスラーム社会でも神の教えに従って、ザカート・サダカと称される喜捨がムスリムの重要な行為に位置づけられている。
キリスト教が伝来する以前のヨーロッパ氏族社会においても、貧困者や病人に対する扶助行為があったと考えられているが、これら弱者はあくまで社会の中の劣位者とされていた。しかし、貧者に積極的な意味を見出し、隣人として救済することを教義の一つとするキリスト教がヨーロッパに登場すると、チャリティー活動とキリスト教精神とが結合し、教会を中心として積極的なチャリティー活動が行われるようになった。しかし、教会によるチャリティー活動も修道僧の霊的救済という側面が非常に強く、チャリティーを受ける貧困者の立場に立ったものとはいえず、チャリティーとしての限界があった。
中世ヨーロッパ期には、都市で成長した商工業者によるギルドが慈善組合を結成し、教会と並んでチャリティー活動を展開した。近代ヨーロッパ期になると、市民社会の成長とともにチャリティーとキリスト教的背景との分離が進み、さらに産業革命期に入った後は、産業界の成功者らによるチャリティー活動が盛んになった。この時期のチャリティーは宗教的な色彩を薄めており、チャリティーの世俗化とも言われるが、実業家らは多分に自己満足としてチャリティーを実施しているところがあった。そのため、彼らのチャリティーは個人的な活動であると言え、決して計画的・組織的なものではないという限界があった。
そのような状況にあった19世紀後期、イギリス・ロンドンにチャリティー団体が結成されるとイギリスの各地及びアメリカなどで同様の組織が相次いで設立されていった。これら団体は組織的かつ計画的なチャリティー活動を実施し、チャリティーにあらたな局面をもたらした。また、その一方では、政府による社会福祉が次第に充実していき、チャリティーの組織化が民公両面で進んでいったのである。
20世紀に入ると公的な社会福祉が高度に整備されたため、民間のチャリティーは相対的に傍系へと置かれるようになった。しかし、民間チャリティーは公的社会福祉ではカバーできない分野を担っており、特にイギリスやアメリカでは社会の中で大きな役割を果たし続けている。
引用『ウィキペディア(Wikipedia)』
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